月経前症候群は、月経前1~2週間ぐらいから起こる不快な症状です。イライラや腹痛、頭痛、眠気、腹部膨満感、下腹部膨満感など、身体や精神状態にさまざまな症状が現れるもので、生理のある約8割の女性が悩んでいるといわれています。排卵から月経までの間には、黄体ホルモンと卵胞ホルモンが多く分泌され、月経前に急激に低下します。月経前症候群が起こるのは、これらの女性ホルモンが急激に変化することが主な原因だと考えられています。不快な症状が月経前に現れて、月経の開始とともにやわらぐ場合に、月経前症候群と診断されます。
月経前症候群の薬による治療に、低用量ピルが使われることがあります。低用量ピルは、排卵を抑制するので、女性ホルモンの変化がなくなるため、イライラや膨満感などの症状が軽減されます。低用量ピルは、服用している間だけ排卵を止めるもので、将来の妊娠に影響はありません。服用をやめれば排卵が再開し、2~3ヶ月で妊娠可能になります。日常生活に支障をきたすほどの症状がある場合には、ピルを検討するとよいでしょう。
婦人科での月経前症候群の治療では、低用量ピルやホルモン薬などで排卵を抑える方法、それぞれの症状への対症療法、漢方療法などから、患者に合った方法がとられます。
低用量ピルは、避妊に使われるものと同じですので、避妊用に使えば月経前症候群も改善されます。また、生理痛も軽減し、出血量も減って貧血も改善されるなどのメリットがあります。
低用量ピルは市販されていないため、避妊に使う場合でも婦人科で処方してもらう必要があります。飲み始めに吐き気などの副作用が現れることがありますが、飲み続けるうちに消失していきます。